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- FXで少額資金を増やすためには?①ー準備編ー
- FXで少額資金を増やすためには?②-技術編ー
- 「コツコツドカンと負ける」を防ぐには?
少額資金を増やすためには「お金を大事にすること」が重要だと言い続けてきました。
- FXを始める前からできる”資産”管理
- FXに向き合うための心構えや戦略
についてお伝えしました。
「FXで少額資金を増やすためには?②-技術編ー」では、”次のトレードにお金が残るように上手に負けるようになること”が重要だとお伝えしました。つまりコツコツドカンと負けないようにすることです。
この記事では、「コツコツドカンと負けないようにするにはどうしたらよいのか?」そのポイントをお伝えします。
巷のコツコツドカン対策は?
色々なブログやサイトで言われているコツコツドカン対策は…
- 勝率よりもリスクリワードを意識した期待値の高いルールを採用する
- 損切りラインを置いて損切りを徹底させる
色々と言われています。
Q.期待値の高いルールを採用すれば良いのか?
事実、期待値の高いルールっていうのは統計上存在しています。もちろん私も期待値がプラスのルールを採用しています。しかし注意して欲しいのはあくまでも「統計上」という点です。
バルサラの破産確率をご存知ですか?こちらの表です。
出典:投資の教科書
- 勝率:勝トレード数 ÷ 総トレード数
- 損益率:平均利益(pips) ÷ 平均損失(pips)
表の見方としては、損益率が2のトレードを勝率50%で運用したら破産する確率は0.9%という見方です。
これを見て「なるほど!損益:利益=1:2のトレードをすればほとんど破産することはないんだ!」と思うかも知れません。
しかしコレって実現可能でしょうか?
確かに統計学的にはプラスになるルールかもしれません。ですが私たちトレーダーは機械じゃありません。その日の気分や体調、トレードできる時間帯、生活リズムなどが考慮されて期待値は変化すると思います。
例えば、損益:利益=1:2のトレード手法があったとします。バルサラの破産確率表から勝率は50%以上あればプラスになりそうです。
生活リズムとエントリータイミングが合わずに、負け→負け→負け…という風に負けが重なったらどうでしょうか?
精神的に維持できなくなり、再度検証作業に突入するか、絶好のエントリーチャンスをエントリーできずに躊躇するようになるかもしれません。
つまり統計上、期待値がプラスになるトレードルールを採用しても、バルサラの破産確率表の通りには行かずお金が減ることもあるということです。
また期待値に関してはもっと重要なことが下に記載しています。
Q.損切ラインを置いて損切りを徹底すれば良いのか?
恐らく多くの方はエントリーと同時に、損切りラインを設置していると思います。
しかしこれだけではダメです。
理由は下に記載しています。
まさじろー式「コツコツドカン」を防ぐ方法とは?
少額資金を増やすためにはトレード技術として「コツコツドカンと負ける」を防ぐ必要があります。
何度も言いますが「次のトレードに活かすように上手に負けること」が重要です。
ポイントは2つあります。
- トレンドを見極め、
- 損切ラインではなく”損切ゾーン”として捉えること
合わせて説明します。
そもそも「損切ライン」ってのは…
「ドカン」の定義ですが、多くの人は資金をすべて失うこと。つまり強制ロスカットにかかることを「ドカン」と思っているかもしれませんが、私の中で「ドカン」は、損切ラインに引っかかることなのでご注意ください。
そもそも「損切りライン」ってのは「”最悪”ここで負けてもいいですよっていうライン」なんです。
ポイントは「損切ラインで損切るよりも”手前”で損切ること」なんです。
損切りラインではなく”損切りゾーン”として捉える
結論から言うと、下の図のような発想です。
私の場合、最悪ここで負けても良いライン=損切ラインに価格が向かうと元金の70%を失うロット数を投入することが多いです。
エントリーと同時に損切りラインまでを…
- 全然やり直せるゾーン
- やり直せるゾーン
- まあまあやり直せるゾーン
- 頑張ればやり直せるゾーン
といった感じに3~4分割ほどに分けて、自分の思う方向とは逆行した場合の損切ゾーンを考えてトレードしています。
具体的には、2018年3月9日USDCADのトレードをご覧ください。
この日のUSDCADは上昇トレンドで、押し目になる価格帯でした。そして短い足で上昇トレンドが確認できたので、白のトレンドラインタッチでエントリーしました。ロットは最悪負けても良いラインに対し元金の70%を投入しています。
しかし自分のエントリーしたところから一時的には上昇を見せたものの…
- 上髭が強いローソク足で確定したこと(赤の下矢印)
- 白のトレンドラインを実体レベルで抜けたこと
を見て、薄利 or ±0 or「全然やり直せるゾーン」内で決済しようと考えました。雇用統計前だったのでその前に決着をつけたかったのもあります。
このように損切りラインではなく、損切りゾーンとして捉え、「コツコツ”コツン”と負けること」が少額資金を増やすためには重要なスキルです。
またトレンドを見極め、その方向にエントリーすれば「全然やり直せるゾーン」に近い価格で決済できることが多いです。
単純に損切ラインを置くだけではダメだと言った理由がわかっていただけたでしょうか?
また損益:利益=1:2という考え方ではなく、損益:利益=0.3:1というように損益の方をコントロールしてあげれば、期待値は高まります。
良かったら参考にして「上手に負けること」を意識してトレードしてみてください。
以上です。長くなりましたが最後までご覧いただきましてありがとうございました(^^♪
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