FXで少額資金を増やすためには?①ー準備編ー』では、国内口座のロスカット制度の危険性について簡単にお伝えしました。

 

この記事では、より詳細に国内口座のロスカット制度の危険性を掘り下げてお伝えしようと思います。

そもそもロスカット制度とは?

ロスカット制度とは、資金が一定の割合まで目減りした時に、自動的に取引を終了させて損失を確定し、不足金が発生するという不測の事態に備えるという制度です。ロスカット制度については法律によってすべてのFX会社がその適用を義務付けられているそうです。

追証(おいしょう)となった現実

2015年1月15日、それまでスイス中央銀行が対ユーロの無制限為替介入を突然撤廃した途端、日本でもユーロ/スイスフランなどのFX取引やFXオプション取引を行っていた多数のトレーダーに巨額の損失が発生しました。

EUR/CHFペアでは約20分で3800 pipsも暴落、その他の通貨ペアにおいても2000~3500 pipsも変動し、市場が大混乱に陥りました。

この歴史的な大暴落が『スイスフランショック』と呼ばれているものです。

海外FX口座比較まとめ

ロスカット制度は、「不足金が発生するという不測の事態に備える制度」となっているはずですが、実際には大幅な変動の際、ロスカットの発動が間に合わなかったり、何分間も取引が停止してしまったため、トレーダーの口座残高が大幅にマイナスに陥りました。

出典:一般社団法人 金融先物取引業協会

具体的には、発生件数:1,229件、追証発生額:33億8800万円となりました。追証とは、トレーダーにとって負債(借金)であり、国内FX業者が債権者として回収するものになります。

国内口座、海外口座の対応の違い

口座残高が大幅にマイナスに陥った場合の対応として、国内口座と海外口座では大きな違いがありました。

 

結論から言うと、ゼロカット制度を導入している海外FX業者は「追証」を請求しませんでしたが、ロスカット制度を導入している国内FX業者は「追証」を請求してきました。

国内業者の免責事項

一般的に国内FX業者の「取引規約」では、取引システムやサーバーなどの不具合に起因するトレーダーの損失に対しては一切の責任を免責しています。各社表現は違いますが内容は概ね同じです。

「当社(国内FX業者)のコンピューター・システム、ソフトウェアの故障、誤作動等その他一切の取引に関係するコンピューターのハードウェア、ソフトウェア、システム及びオンラインの故障や誤作動により生じた投資家の損害に対して、当社は一切の責任を負わないものとする」

スイスフランショック時の海外口座の対応

下記は証拠金以上の損失をゼロに戻すゼロカット制度を導入しているXMの対応です。

重要なお知らせ: CHFに関する最新情報

スイス国立銀行がEUR/CHFの上限撤廃の決定したことよって引き起こされた最近の市場での非常に大きな値動きによって、XMはスイス国立銀行による大混乱の影響は受けての暴落の影響は受けていないことをお客様に保証致します。

XMは常にマイナス残高の自動的な保護を提供していることをお客様に再度ご案内申し上げます。

当社は、この度のEURCHF通貨ペアの異例な値動き等の混乱時には、特にお客様に対する当社の忠誠心の現れとして、こちらのマイナス残高の自動的な保護を継続していく所存です。

先週中にマイナス口座残高が発生した全てのお客様は、当社の評判と強みへのお約束を果たす為に、マイナス残高が起こりうる他のケース同様に、それらのマイナス残高は既にリセットされています。

このようにゼロカット制度を導入しているXMは追証を請求しませんでした。

 

国内口座の場合はロスカット制度を導入していますが、万が一証拠金がマイナスになった場合には、追証を請求できるように免責事項として規約に記載があります。

 

一方、海外口座の場合は、例え証拠金がマイナスになったとしても追証を請求しない「ゼロカット制度」を導入しています。

 

では、なぜ海外FX会社はゼロカット制度でやっていけるのでしょうか?それについては次の記事で書きます。